■ 『 あなたを待っています(2008年12月) 』 水天宮拓仄

九龍が俺の前から姿を消して早二年経過した。

天香学園を卒業した俺は阿門の推薦で入学できた私立の大学に通っている。

勉強は好きでもないが、元々できなかった方ではない。

学科は何でも良かった。

なんとなく考古学を専攻してしまった事には我ながら呆れる。

あいつは俺を必要とする事が今後も無いとは限らない。

その逆もしかりだが・・・。

その時に、俺は天香に居た頃と違って戦闘には役に立てそうにない。

そうとなれば、使うところは脳みそしかないという事だ。

九龍が俺を必要とした時に役に立てなければ意味がない。

鳴らない携帯を今日も握り締めて俺は大学へ通う。