■ 『 小さな幸せ(2009年2月) 』 水天宮拓仄

「おはよう!」

「おう」

朝の何気ないやりとり。

何気ないやりとりを誰よりも幸せに思える自分に笑いがこみあげる。

いつ、どこで、この生命が尽きても不思議ではない生活が始まった。

独りで暗闇に立ち向かっているかのような恐怖を毎夜味わう。

無事に朝を向かえ、何も知らない人間達の中に紛れると安心できる。

出会う一人一人に幸せを噛みしめながら声をかけていく。

それが大切な人なら・・・小さな幸せは大きな幸せになるんだ。

「おはよう、凍也」