■カップリング設定@主夷



 クラブ活動後に男子寮へ向かう二つの影。
「トーヤv一緒に帰ろうぜ」
「わかりましたから、離れてくださいよセンパイ」
 小柄な眼鏡の少年にだいぶ体格が違う少年がおぶさるようにじゃれついていた。
じゃれつかれている少年は口では鬱陶しそうに言葉を発するが、表情はどこか嬉しそうにほころんでいる。
「汗くさいな〜お前」
 汗で湿った夷澤の髪に顔を埋めながら鼻をクンクン犬のように引くつかせた九龍は一向に離れる気配はない。
「だったら離れてくださいよ!」
「やだね」
「・・・ったく、もう。ガキですかアンタは」
 呟きながら夷澤は振り払わず、自分よりも10cm以上大きな九龍を引きずるようにゆっくりと寮へ歩を進めていた。
少しでもこの幸福な時間が長く続くことを祈って。