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■選択式お題より10個抜粋
10.二人でいれば最強 (ゾロ×ルフィ) 水天宮拓仄 |
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麦わらの一味
船長モンキー・D・ルフィ 賞金額3億ベリー
剣士ロロノア・ゾロ 賞金額1億2000万ベリー
二人合わせて 賞金額4億2000万ベリー
総勢8名全員が賞金首に名前を連ね、その中で飛び抜けた高額賞金首。
ルフィが海賊を名乗った頃からの仲。
付き合いの古さだけではない、絶対的な信頼感。
単純に「信頼」と呼べない感情をお互いに持ちながら、はっきりとした形を成さない関係。
当人以外は、その関係がはっきりと見えてしまうが誰も教えてはくれない。
そんな二人を少し距離を開けて観察する仲間がいた、それは一味の航海士を務めるナミである。
甲板を見つめるナミはをみかん畑を手入れしながら大きな溜息が出てしまう。
もう今日の朝から数えて何回目なのか数えるのも嫌になってくる。
「はぁ〜本当・・・あいつらって何なのかしら、ねぇ?サンジくん」
「自覚無いってのが最悪ですね」
みかん畑の手入れを手伝っているサンジも甲板に視線を流し、うんざりとした表情を浮かべた。
甲板に敷かれた芝生の上に二人並んで寝転ぶルフィとゾロは青く晴れ渡った空を眺めながら
とりとめのない会話を楽しんでいる。
人目も憚らずルフィはゾロの脇にピッタリと体を寄せて、できるだけ同じ視界を確保しようと頭を並べる。
空に手を向けては雲を見つめて夢中で口を動かしている。
「あの雲ゾロの顔みたいだな!」
「そうか?」
穏やかな表情でルフィの横顔を見つめながら口を開くゾロ。
「また空島行ってみてぇな」
「ああ、そうだな」
嬉しそうに笑うルフィに心地よい表情を浮かべるゾロ。
「おっあの魚の雲って食えるかな?」
「あれは食えねぇだろ」
くすくすと笑いながらルフィの頭に手を差し入れぐしゃぐしゃと撫で回しながら笑う。
「そんなの食ってみなきゃわかんねぇだろ!頭やめろってゾロ!」
嫌がるような素振りを見せつつも嬉しそうにゾロの手を掴み、感触を楽しんでいる。
今度は両手でルフィの頭を掴んでくしゃくしゃとかき回しながら優しい微笑みを浮かべるゾロ。
嬉しそうに手を払いのけようとはしゃぐルフィの声。
二人のやりとりが甲板に響き渡っていた。
みかん畑で力無くへたり込む二人の姿。
「見てるこっちが恥ずかしいわ・・・」
汚れた手で両目を覆い、がっくりと膝を土につけた二人。
「あいつらがはっきりと自覚してくれりゃあ・・・少しは」
「でもルフィもゾロも鈍さにかけては・・・」
ナミが独り言のように呟いた言葉にサンジが言葉を繋げた。
「揃って鈍さも最強ですからね、あのコンビは」
「・・・いっそ、海軍に二人そろって突き出して4億ベリーもらっちゃおうかしら」
甲板の上でバタバタとじゃれあい始めた二人を視界の隅に捕らえて言葉を吐き出すのだった。
end
※この小説はリクエスト交換でねづみさんへ献上しました。 |
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