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| ■ 『 放課後の受難 』 水天宮拓仄 |
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クラブ活動も終わった放課後の校内に呼び出しの放送がかかった。
《2年E組のモンキー・D・ルフィ。今すぐ放送室まで来なさい》
「サンジ先生の声よね?ルフィ、あんた何したの?また調理室の食材でもつまみ食いしたの?」
一緒に歩いていたナミがルフィを飽きれたような顔で見た。当のルフィは、何か怒られるようなことしたかなといった顔をしている。
「ん〜オレ、別に何もしてねぇけどな。でも、呼ばれたから行ってみるなっ!ゾロたちには先に帰ってくれって言っといてくれよな」
ナミにいつも一緒に帰っているゾロへ伝言を頼んでルフィは、サンジが待っているであろう放送室へ向かって駆け出していた。
放送室についたルフィはドアを開けて中に入る。すると呼び出した本人であるサンジの姿は見当たらずに一枚の紙切れがマイクの近くにおいてあった。
「なんだ・・・いないんだなサンジ先生。ん?この紙何だろ?」
手にとると紙切れに目をとおした。そこには、良くみるサンジの筆跡で書かれていた。[ルフィへ。ちょっと調理室に行ってくるからしばらくここで待ってろ。サンジ]
「呼び出す前に用事やっておけばいいのに」
そう呟いて椅子に腰を下ろしたルフィは背伸びをする。ほんの数分ぼーっと過ごしていたルフィが退屈しだした頃に放送室のドアが開いた。
「待たせたなルフィ。ちょっと思い出したことがあって戻ってたんだ」
「それで何か用なのか?」
「ん・・・ちょっとやってみたいことがあってさ」
ぽりぽりと首のあたりを掻きながらサンジがルフィを見つめる。そして後ろにあるドアへ近づいてカチリと鍵をかけた。
「なんで鍵なんかしめるんだ?放送中でもないのに」
「なんでって?今から放送はじめるんだぜ、オレとお前の」
「オレとサンジ先生の何?」
疑問顔でサンジを見上げてきたルフィの腕をぐいっとつかむと自分に引き寄せて、サンジはニヤリと意地悪な笑みを浮かべていた。
「オレとお前のセックス中継放送」
「な・・・やだっ!絶対やだ!学校ではやらないって決めたのに!」
つかまれた腕を振りほどこうとするがなかなかそれは思い通りにならない。更に腕をつかまえている力を加えるとサンジはルフィの耳元に唇を寄せた。
「昨日、お前が何やったか覚えてるか?」
「あっ・・・あれは・・・ちょっとその・・・腹がすいてて・・・」
サンジの視線から顔をそらしてごにょごにょと言いにごるルフィ。そう、昨日ルフィはクラブが終わったあと調理室に忍び込んで、サンジが試作していた料理とお菓子を食べてしまったのだ。朝会ってもサンジは何を言わなかったから気付いてなかったと安心していたのに、放課後になって呼び出しを食らってしまい、内心ドキドキしていたのだった。ナミが予想した通りの内容だったわけだ。
「あれは今オレが試作しているフルコースの一部だったんだぜ?」
「ごめんなさい!サンジ先生の料理すげぇうまくて・・・オレ、大好きだから。どうしてもたべてみたくて・・・調理室行ったらサンジ先生いなくて」
言い訳をしながらサンジの腕から逃れようとするが、腕の力はますます強くなるだけ
「謝って済む問題じゃないだろ。お仕置きしなくちゃな?ルフィ」
「痛っ・・・手、離してくれよ」
「ダメだな。これはお仕置きなんだから」
ぐいぐい引っ張るとルフィを放送席に半ば無理やり座らせたサンジは、ルフィの後ろに並ぶスイッチをいじった。
「あんまり大きい声出すと、校内にお前のいい声が響渡るからな」
耳元に唇を押し付けて小声でささやく。その言葉にルフィの肩がびくりと震えた。自分が座っている椅子の両方を押さえられて、自分は後ろを確認することもスイッチを切ることもできない。目の前には意地悪な笑みで自分を見下ろしているサンジ先生。大声を出すわけにもいかないルフィは、自分の手を口にあてることが精一杯だった。
「覚悟ができた?」
クスっと耳元に唇をつけたままサンジが小声で呟くと、そのままルフィの耳に舌を這わせる。びくりと身体がはねてしまうルフィをよそに、サンジは首筋をゆっくりとなで上げた。ルフィの弱いところを指と舌で責め立てて、どんな表情をしているかと顔を覗きこんだ。大きな目を閉じて両手で必死に口を押さえているルフィに、サンジの中の意地悪心がむくむくと大きくなる。
「ルフィ。手外したら?それじゃ苦しいだろ」
手首を掴んで左右にひっぱるが、ルフィの手はそこから離れない。目を開いてサンジを睨み付けてルフィは頭を左右に振った。
「ん?何?」
顔を覗きこみながらTシャツの中に手をもぐりこませて胸をまさぐる。新しい刺激にルフィが顔を真っ赤にしてサンジの方へ視線を向ける。その視線は、本当にこんなところでこんな状況でサンジが本気でセックスをやろうとしている事が信じられないといった感じが現われていた。
「ん・・・んんぅ」
手の隙間からわずかな声がもれてくる。ルフィの全身は小刻みに震えていて、快感が芽生えはじめているのをサンジに知らせてくれる。
「いつもより敏感じゃないかルフィ?こうゆう所だと興奮しちゃう?」
「うっ・・・うっ」
涙目になってサンジを見つめたルフィは全身が快感に支配されそうになっていた。まだ、上半身をゆっくりと撫でられているだけだと言うのに
「まだたいした事してないぜ、オレは」
クスクスと笑いながら囁きかけるサンジのわずかな吐息でさえもルフィには快感に変わってしまう。いつもより敏感な身体に戸惑いを隠せない。
(な・・・なんでこんなに・・・)
「なんでこんなに感じてるかって思ってるだろ?」
サンジの言葉にルフィは小さくうなづいた。こんな状況なのに素直に返事をするルフィをさすがに苛めすぎたかと、サンジはルフィの両手をそっと口元から外してちゅっと軽くキスを落とした。きょとんとした表情をするルフィに、今度は普通に
「悪かったな、校内放送なんてしねぇよ。オレだって自分がかわいいからな」
「えっ」
「ウソだよ、さっき入れたスイッチはなにも関係ないやつだから声出しても大丈夫だぜ。言ったろ?お仕置きだったから意地悪しただけ」
「な・・・なんだよっ!オレ、ホントに心配したってのに!バカっ」
「ばらしたらお仕置きにならないだろ?それに、いつもより感じてるみたいだしな?」
そう言ってからサンジはルフィの少し硬くなりはじめている下半身に触れる。
「あっ・・・やっ・・・だよ先生」
「嫌だなんて言っても、コレ。どうすんだ?自分でやる?」
また意地悪な顔でルフィを見つめると手をすっと外す。その手を掴んでルフィは、自分の下半身へ再び導いた。首まで真っ赤になりながら頭を左右に振った。
「じゃ、やるんだな?」
「・・・・・・ん」
小さくうなづいたルフィへ今度は深いキスを送る。舌を絡ませてルフィが息苦しくなるまでそれは続けられた。サンジのシャツを握り締めている指から力が抜けてくると、ようやく唇を開放してやる。
「はぁっはぁっ・・・せんせ・・・」
キスで頭がぼんやりしているルフィをよそにサンジは着々と彼の衣服をゆるめていく。さすがに校内で全部脱がせる気にならずTシャツを胸の上までめくりあげて唇と舌で、程よく筋肉がついた上半身を愛撫していく。今度はルフィも素直に感じた感覚に声をあげていた。ここは放送室、防音装置は完璧に近い。
「あっ・・・んんっ」
上半身を愛撫しながらベルトを外すと、すっと下着ごと脱がしてしまう。薄暗くい放送室の中でも、互いの姿がはっきりと見える。自分が見られていると思うとルフィは全身を赤く染めた。
「なんか・・・全部脱がせない方がエッチぃな」
中途半端に脱がせた姿を見つめながらサンジがそんな事をつぶやいた。それに何か言い返そうと口を開いたがそれはサンジの唇に邪魔されて叶わない。
「んんっ」
下半身に伸ばした指が敏感な部分を捕まえる。びくっと大きく震えてサンジのシャツを掴んだ。唇を合わせたままサンジはそこを扱う。キスの刺激とその強烈な刺激とでルフィは何も考えられなくなっていく。指がもっと奥まった部分に伸びていく感触を感じた直後にルフィの中にサンジの指が侵入してきた。
「んっ・・・やぁっ」
「そろそろ、慣れてきてると思うけど・・・どうだルフィ?」
「そ、そん・・・な事聞くな・・・よ」
あきらかに快感に浮かされた瞳でサンジを睨みつけるが、それはかえってサンジを煽るだけだった。ルフィの中から指を引き抜くとジッパーを下げた。
すでに硬くなった自身を取り出すとルフィへあてがうといっきに貫いた。それは少し抵抗を受けながらであったが、ルフィの内部はサンジを受け入れる。
「うっあぁぁ・・・痛い・・・先生っ」
「すぐ痛くなくなるから・・・少し我慢しろよ」
ゆっくりと動きだしながらルフィの硬くなっている印を扱う。するとさっきまでの抵抗感は消え、いやらしくサンジに絡み付いてきた。それを振り切るようにさらに動きを早くするサンジもいつになく自分が興奮しているのを自覚していた。
「んあっ・・・せん・・・せっ」
激しい動きに身体をゆすられながら快感を追い求める。身体を預けてある椅子がギシギシと悲鳴をあげていた。
「・・・っルフィ」
「んんっやっ」
椅子の悲鳴も止みしばらく放送室の中は、サンジとルフィの乱れた呼吸音だけに支配される。抱き合いながら唇を合わせて身体を離した。
「な・・んか・・・やっぱりいつもと違うよな」
サンジがポリポリと頭を掻きながらルフィを見た。
「・・・うん、違った」
照れながらうなづくルフィは手早く下着をはいて制服を直すと、ドアの鍵をあけて出ていってしまった。まるでサンジから逃げるようにバタバタと廊下を走っていった。
放送室に残されたサンジは放送装置に目をやった。
「えっ!」
自分が違うスイッチだと思っていたスイッチがまだ入ったままだった。そのスイッチは内線呼び出しの一つで・・・そのスイッチの下には”保健室”と書かれていた。あわててスイッチを切ると流れ出した冷や汗を手の甲で拭う。
「やべぇ・・・今の保健室に筒抜けじゃねぇかよ・・・あ、でもこの時間なら誰もいないかな。うん、いなかったと思うことにしよう!」
ー保健室ー
保健室のベッドで一人の男が真っ青な顔で枕を被っていた。
「サンジ先生と・・・あのルフィが!うあ〜やめてくれぇ」
保険医のウソップが一人嘆いていたのは、誰も気付いていなかった。
the end |
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