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| ■ 『 alive 』 水天宮拓仄 |
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夜も更けた頃、海軍大佐・スピア邸の豪華な寝室。
「こっちへおいで、クリス」
ベッドの上に座って、扉の前に立ち尽くしている細身の男を手招きした。クリスは、スピア邸の執事として3ヶ月前に館の主に召抱えられた。その主には、とある噂が街中に流れている。スピア邸の主、表向きはこの街にある海軍支部をとりしきる大佐として有名だが、彼の性癖は以上である…と。
「はい、旦那さま」
クリスは、ゆっくり扉をしめると主に近づく。主の目の前で立ち止まると自らジャケットを脱ぎ捨てた。
「お前は綺麗だな…さあ、おいで」
両手を広げてクリスを抱きしめると、瞳を閉じたクリスに自らも瞼を閉じてクリスの整った形をした唇に己のそれを接近させた…
「!?…ぐっ…クリ…ス!き、貴様ぁ!」
主の唇はクリスの唇に触れることはなかった。そう、これからも一生ないであろう。主の背中を細長い爪のようなナイフが、心臓を貫いていた。クリスの顔に主の血が点々と飛び散る。唇に流れてきた血を真っ赤な舌で舐め取ると、クリスは穏やかに口を開いた。
「おやすみなさいませ。旦那さま」
すっと体を後ろに引くと主はなんの抵抗もなく、その場に倒れて動く事はない。純白のシーツに鮮血が広がっていく。この光景をクリスは、冷酷な笑みで見つめ、ついには声に出して笑い出した。
「くっくっくっ…海軍大佐も形無しだな」
動かない主を一瞬チラリと見てクリスは、扉に向かった。まだ仕事が残っている。館中の人間を消す
「さて、もうひと仕事か」
血に濡れた細長いナイフは、クリス独特の武器の一部であった。今、クリスが身につけている猫の手と呼ばれる武器。全部で十本のナイフをキラリと光らすと己の顔を傷つけないように、眼鏡を手首で押し上げる。
翌朝。スピア邸は完全なる静寂につつまれていた…
「ご苦労だったな"百計のクロ"」
「当たり前だ。俺が仕事で失敗した事があるか?」
「そうだったな。時間をかけて確実にが、お前の殺しだ」
大きなバッグにずっしりと札束を詰め込んでクロに手渡す。そう、すでにお気づきかと思うが、スピア邸の執事・クリスの正体は暗殺者・百計のクロだ。
「じゃあ、また仕事があったら頼むぜ」
バッグを片手に立ちあがるクロを男は引きとめた。
「実は、もう一つやっかいな仕事があるんだ」
男の声に、クロはもう一度椅子に腰を下ろして、空のグラスを持って男におかわりを求める。話を聞くという合図であった。
「悪いな…終ったばかりのあんたに頼むのも気が引けたんだが、あんたにしかできなそうでね」
おかわりの真っ赤なワインをグラスに注ぐと。クロに何枚かの書類を見せる。書類には、写真と今までに判明しているこの写真の人物についての情報だ。
「今度は、こいつか…しかし、変わった奴だな」
変わった形のサングラスに顎になにか縞模様な物が生えている。この写真もいかにもカメラを意識したもの。隠し撮りのはずだ。
「隠し撮りだったんだが…奴は気づいていたみたいだな。外見は、こんなだが奴は切れる奴だ」
「海賊団の頭だってんだから、それなりに強いんだろうしな?」
書類に目を通しながらクロは、ニヤリと口元を引き上げた。クールに見えてその実、好戦的なクロは久しぶりに手応えのありそうな相手に笑みを浮かべる。
「おいおい、あんたの仕事は"暗殺"だぜ?戦うつもりか?」
「戦うつもりはねぇよ。これから、しばらくこのジャンゴ船長と過ごすことになるんだ。その中で一度や二度は手合わせしてやろうと思ってな」
「これが、紹介状だ。ちょうど今、奴らは船員探しているみたいでな。今はたいがい酒場にいるぜ。いってみたらどうだ?」
一通の書類を封筒に入れてクロに渡した。すぐにその封筒を懐に仕舞い込むとクロはワインを喉に流しこむ。
「そういえば、海賊を殺すなんて珍しいな」
「まあな…依頼人がどうしても殺して欲しいって事だ。金もいつもの倍以上もらってる。まあ、仕事がどこで終るかわからねぇがな。頼んだぜ」
依頼を受けた、クロは"ジュラ"という名で、今回のターゲットであるジャンゴ船長に紹介状を渡し、愛想よく笑った。ジュラは、航海士として船に紹介されたのである。クロ…いや、ジュラの外見はいかにもインテリで、知的だ。実際知的なために彼は、状況によりどんな役割をもこなすことができる。船医でさえも、こなせる上に、戦闘の腕も一流だった。ただ一つ欠如しているのものは、感情くらいのもの…喜怒哀楽が足りないクロは、いつも自分の感情をコントロールしていると自負している。何事も冷静に行動できると
「野郎ども!今日からうちの船の航海士だ!」
「おおっ!」「ヤケに白いな」「大丈夫かよ?あの細さでよ〜」
色々な野次や歓迎の言葉を受けながらクロは、酒場にたむろしている海賊達に人の良い笑みを浮かべながら、グラスを高く掲げた。
「今日は俺のおごりです!存分に飲んでください!俺達の明日のために!」
『乾杯!』
グイっと飲み干してから、クロは小さいため息とともにカウンターに向かう。騒がしい場は苦手だったが今夜の主役は、自分である。早々と退散するわけにはいかないだろう。ただ、雑踏を避けるためにカウンターの一番隅に居場所を見つけたクロは、そこの椅子を引いた。
「兄さん、何飲むんだい?」
カウンターの中から、マスターらしき男がクロに声をかけてきた。
「ウイスキー。ストレートでくれ」
グラスを置くとクロは、海賊たちを眺める。これから、しばらく自分と共に旅をすることになるのだ。いざという時に利用できそうな輩を見定め様と一人一人観察してると、クロの横にこの海賊たちの頭・ジャンゴが椅子に座った。
「ジュラ…早速、仲間たちを覚えてるのか?」
「あ、キャプテン…ええ。早く全員を覚えておかないと落ち着かないんで」
手首で眼鏡を押し上げるクロを無言で見つめるジャンゴは、目を細めた。このジャンゴの仕草に気づかなかったクロは、カウンターに向きなおる。ジャンゴもそのままクロの隣にグラスを持ってきた。
「なあ」
「なんでしょう」
「あんた、今までどこで航海士やってたんだ?」
「今回が初めてなんですよ。海賊船に乗るのも初めてで、迷惑をかけます」
にこにこと表面上で笑みをジャンゴへ向けて、ジャンゴに心の中で毒つく。
(さっさと俺に殺されてくれよ…海賊船で航海士なんてやってらんねぇ)
「じゃ、初の海賊稼業か!」
「まあ、そうですよね?」
「そりゃ、めでたいじゃん!もっと飲め!海賊やるからには酒に強くねぇとやってけねぇぜ!なあ!野郎どもっ」
『おおおおおっ!』
ジャンゴの煽りに男達はますます、酒を飲み唄い、踊り、そしてつぶれた。クロもジャンゴのすすめる酒をすべて飲み、酔っているふりをしてジャンゴに少しだけ体を寄せている。ジャンゴを兆発するためだった。
「おい?ジュラ…どうしたんだよ?もう潰れちまうのかよ」
案外酒に強いジャンゴは、クロの肩を抱きながら自分のグラスを傾けている。顔色も変わらずに、以外にも酒に強いこの船長を艶の含まれた視線で見上げた。
「ちょっと…飲み過ぎたようです…すみません」
「……誘ってんのか?ジュラ」
ジャンゴの声にゆっくりと瞳を閉じて、もう一度うっすらと瞼を上げると、ジャンゴは、最後の酒を喉に注いだところだった。クロの肩を抱く腕に力がこもった。少し身を屈めてクロに耳打ちをするジャンゴ。
「船に戻ってろ…俺もしばらくしてから戻る。船長室は、わかるな?」
「…はい、わかります」
頬を薄く染めると(当然、演技で)クロは、ふらりと立ちあがって酒場を出た。酒場の扉を閉めるとクロは、思いっきり顔をゆがめて地面につばを吐き捨てる。
「ちっ…これだから海賊ってのは嫌いなんだ…変態ばっかじゃねぇか」
しっかりとした足取りで港につけてあるジャンゴの船へ向かった。しかし、これは、チャンスでもある。海に出る前にすべてが終る。いや、むしろ終らせてやろうとクロは、猫の手を入れたバッグを持ち替えてニヤリと笑った。
「まあ、いい…今日で終らせてやる…」
眼鏡を手首で押し上げて、船へ上がる。甲板には、船番と見られる二人組の男が酒樽を脇に眠りこけていた。その二人を笑ってしまう。
(これじゃあ、船番失格じゃねぇか…まあ、その酒に薬もったのは俺だがな)
「くくっ…」
肩を揺らして笑ったクロは、船長室へ向かう。初めて乗りこんだクロだったがだいたいの船には、船長室のある場所というものは決まっているものだ。予想通り船長室らしき部屋につき、クロはためらいもなく扉を開けた。机の上には、ジャンゴのスペアであろうサングラスが無造作に置いてある。
「どうやらここに、間違いないようだな」
机の脇あるベッドにどっかりと腰を下ろし、ベッドの下へ猫の手を押し入れた。これで、この任務を終えるつもりだ。今までのように時間をかけてやるのも、馬鹿らしいと思い始めている。海に出ることを嫌うクロ。その理由は、どこからきているのか…
しばらくして、ドアの外から足音が聞えてくる。
「おいでなさったか…ジャンゴ船長」
つぶやいてクロは、すぐに口元の笑みを消し去り瞳に艶を含ませる。
「悪りぃ、待たせちまったな」
「いえ…」
恥ずかしそうに俯いてクロは、ベッドから腰を浮かせて足元をふらつかせる。ふらふらしているクロの体を抱きとめるとジャンゴは、ベッドに腰を下ろした。
「野郎どもを叩き起こして、船に引き上げるのに手間くっちまってな」
「そうですか…あの…?」
「ジュラ…」
サングラスを外しながらクロの体を抱きしめて瞼を閉じるジャンゴ。そのジャンゴの背中に腕を回すクロの手には、細長い光る物。
(あばよ、ジャンゴ船長。短いつきあいだったな)
ナイフを背中につきたてようとした、瞬間にジャンゴがクロをぐいっと引き離して、力いっぱいベッドに押し倒していた。
「そう野暮なことすんなよ?ジュラ…いや。"百計のクロ"?」
「なっ…てめぇ!」
クロの手からナイフを取り上げ、床に放るとジャンゴは、己の帽子と上着をも同じようにベッドの脇へ投げた。
「何が、"ジュラ"だよ…航海士だって?」
くっくっと笑うと、ジャンゴは指を唇に当てて甲高く響く指笛を吹いた。しばらくすると、ゆっくりとした振動が、クロの体に伝わった。
「船が…」
「ああ、出航だよクロ。あんたは、この船の一員だからな」
「はっ、ごめんだね!誰が海賊なんて低俗なものに!」
クロのセリフに口元が笑みを浮かべた。ジャンゴはベッドの脇から細長い布を取り出し、手早くクロの両腕を縛りつけた。
「あんたが誘ったんだ…最後まで付き合ってもらうぜ?」
「…っ!」
顎を力いっぱい捕まれ無理矢理に唇を開けさせられるクロ。その唇にジャンゴは、すでに熱くなりはじめている己の昂ぶりを押しこんだ。
「ぐっ…うっ」
苦しそうに眉を潜め、ジャンゴをにらみつけるクロにジャンゴは満足そうに口元を吊り上げる。なんとも言えない支配する快感がジャンゴを包んだ。
「噛むなよ、クロ…」
「う…ぐうっ…」
クロの唇を好きなように汚すジャンゴは、心地よい感覚に頬を上気させる。
「くくっ…いい様だなぁ」
ようやく解放してやると、クロの唇からこぼれる唾液とも精液とも思える液体を指で掬い取ると、そのままクロの唇に押しこむ。
「…っ…はっ…はぁはぁ…ぶっ…殺してやる!」
ジャンゴの顔に唾を吐きだし、ギロリとにらむが今の状況では、ジャンゴが有利なだけだった。ジャンゴにしてみたら、クロのあがきは己を煽るだけ。
「…ああ、いいぜ。あんたになら殺されてもな」
ニヤリと笑うと、クロのシャツを破りうっすらと汗が浮かぶ胸に指を伸ばした。色付きはじめた胸の突起を弄ぶと、声を殺しシーツに顔を押しつけるクロ。
「…っ…やめやがれっ…」
「さっきも言っただろ?最後まで付き合えよ」
「あっ…うっ…」
突起を痛みを感じるほど指で転がされ、ひりひりとしびれてくるところで、ジャンゴがそこに唇を寄せて、突起に歯を立てた。
「いっ…」
突起から血が滲んでいる。
「おっと、すまねぇな…思わず食べちまうところだったぜ」
「て…めぇ…絶対許さねぇ!」
瞳に涙を浮かべてもクロは、ジャンゴに殺気をぶつけた。この状況を打開できない自分に腹が立つ。こんな低俗な男に好きにされてしまっている。
「許さねぇ…て?ああ、それでもかまわないぜ。ずっと俺のそばにいれば」
傷つけた突起を今度は、やさしく舐めながらジャンゴはクロの下半身を包んでいるものをすべて脱がせる。クロの中心を手に取ると強弱をつけて扱う。
「…はっ…い…やだっ…離せ!」
クロの言葉を無視してジャンゴは、濡れはじめているクロ自身に唇を寄せて先端をくわえる。
「…!や…やめっ…ジャ・・ンゴ!」
「…もっと呼べよ…なぁ、クロ」
先端からずっと唇を下に移動させる。何度もそれを繰り返していくジャンゴ。時々クロの表情を盗み見ると、快感と憎悪、嫌悪で複雑にゆがむクロの表情でますますジャンゴは、煽られてしまう。もっと鳴かせてクロのプライドを破壊してやりたい。
ジャンゴとクロは過去に一度会っているのだ。思い出すには苦すぎる過去は、クロの頭では封印されたまま。まだ、ジャンゴもクロも普通の暮らしをしていた時に二人は知り合っている。そして、つらい別れ…二人の生き方を変えた出来事があったのだ。
「クロ…クロ…」
「ぐっ…あっう」
凄まじい快感をクロが縛られた両手を握り締めて耐えようとしている。
「これは、あんたへの罰だ…俺から離れたあんたへのな」
複雑な笑みを浮かべてジャンゴは、己の高ぶりをまだ潤っていないクロの秘所へあてがい、いっきに貫いた。
「うあっああぁ!」
準備もされていないそこは、裂け鮮血が白いシーツにしたたる。ジャンゴもきつい締め付けに顔をゆがませた。だが、体を引こうともしない。
「いてぇか?それでいいんだ…あんたにはな」
「いやっだ…ああっ…」
涙を流しながらジャンゴから逃げるように腰を引こうとするが、それをジャンゴが許さない。縛り付けた腕を解いてやると、クロの腕はジャンゴの肩へまわされた。そして、昔のように爪を突き立てる。
「思い出したか?俺の事?な、クロ」
ジャンゴは、一度腰を引きまた深く貫くとクロの顎を捕らえると今夜、初めてキスを与える。貫かれたままのクロは、ジャンゴの唇を避けることも抵抗することも出来ずに与えられたキスに応えていた。
「ジャ…ジャン…ゴっ」
キスの後にジャンゴは、動きを再開する。クロ自身の血によって動きがスムーズになったものの、クロには苦痛しか与えられない。
「ぐっうっぅぅぅ……」
「クロ…?」
「……」
お互いが絶頂を迎える前にクロの意識がブラックアウトしていた。ジャンゴが動いても話し掛けてもなんの反応をしめさない。
「…仕方ねぇか……」
舌打ちをしてから、ジャンゴは己をクロから引き出すと簡単に服を着る。ベッドに気を失い横たわるクロを、切なそうに見つめた。
「すまなかったな、クロ」
クロをそのままに甲板へ出たジャンゴは、冷たい風に火照った体を晒していた。
ようやくジャンゴの体から火照りが消え始めた頃。ジャンゴの背後から近づく気配がする。振りかえらなくてもその気配が誰だかわかる。
「よお、気がついたかジュラ」
「白々しいんだよ…てめぇ」
「ここでは、"ジュラ"だろう?クロ」
振り返ったジャンゴの目の前には、すっかり身なりを整えて怒りに震えるクロが立っていた。手には、猫の手をつけたままジャンゴの元まで歩いてきたのか。
「なんで俺を知っていて、この船に乗せる」
「あんた、俺の命が欲しいんだろ?」
「…仕事だ…だが…今は仕事も関係ねぇ!俺はお前を殺してぇよ、今すぐに」
猫の手をつけたまま、下がっていた眼鏡を押し上げながらジャンゴに近づく。クロの全身からの殺気がジャンゴに、はっきりと見えた。
「でも、あんたは今すぐにはやらない。…だろう?」
「……」
ジャンゴの言葉に沈黙で応えていた。そう、今はまだジャンゴを殺せないのだ。船長の死。すなわち船の死と同じである。ジャンゴを殺すのは陸についてからにしなければならない。
「あんたに俺のすべてをやるよ…命も船も俺自身もな」
「…いらねぇよ…お前の命だけで十分だ」
そう、呟くとクロは踵を返した。クロの背中にジャンゴがさらに話し続ける。
「明日からあんたがこの船の船長だ。名前もクロと名乗るんだ」
「好きにしろ」
振り向きもせずにクロが立ち去る。
「…これが、あんたとの約束だったんだぜ?クロ…」
暗い海を眺めながらジャンゴはつぶやいている。
翌朝。船の甲板に全クルーを召集してジャンゴは、チャクラムを取り出した。
「いいか?この輪をよーく見るんだ……」
これが、世に知れ渡る『黒猫海賊団』が誕生した瞬間であった。船長は、百計のクロ。副船長が1・2のジャンゴとして、暗躍することになる。
船室から、ジャンゴの様子を見つめているクロ。
「絶対に殺してやる…ジャンゴ」
怒りに拳を握り締めながら、自分が船長になった瞬間を見ていた。
「その時は、あいつらも共につけてやる」
口元を歪めるクロは、椅子から立ちあがって甲板に出た。船員たちの前に姿を現す、ジャンゴを睨みつけてから船員を見据えた。
『おはようございます!キャプテン・クロ!』
「…ああ」
それだけを口にするとクロは、すたすたと甲板を横切り船首から果てしない海を眺めていた。
End |
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