若く美しく(2008年12月) 水天宮拓仄


永遠に若く美しい存在はこの世に存在するとしたら。

それを目の前にしたら人はどんな感情を持つだろうか。

人は昔から”永遠の若さ”だとか”永久の美しさ”だとかに憧れる。

だが、実際にその存在になったとしたら・・・と考えた事はあるのか?

私はそのような存在はおぞましい化け物だと断言できる。

傷つけられても一瞬にして治る肉体。

心臓が止まっても翌日には動いている体。

何十年、何百年、何千年も経過しても変化しない容姿。

本当にこんな体が羨ましいと言えるのか。

人間達は愚かな憧れだとなぜ気づかないのだ。

愛する存在が次々と老い衰えて死に逝く姿を見続ける辛さ、悲しさ。

己を呪えども朽ち果てないこの身。

若く美しいこの身なれど、己が鑑賞する事もできないというのに。