企画用短編2(テーマ:夢&精霊)



【 炎愛 】

 愛しいあの人のそばに居たい。
 なぜ、わたしにこんな気持ちが生まれてしまったのだろう?
 わたしは感情を持つべき存在ではない。
 
 愛しいあの人に近づきたい。
 でも、それはできない。
 なぜなら、それは破壊を意味するから。
 愛しいが故にわたしはあの人の下へ行けない。

 愛しい人。
 自らの炎でわたし自身を焼き尽くせたらどんなに良いだろう。
 それであの人を守れるのなら、どんなに良いだろう。
 わたしはあの人に触れる事はできるのだろうか。
 触れたい、あの人に触れてみたい。

 誰かわたしをあの人の下へ連れて行って欲しい。
 そのためなら、わたしは滅んでもかまわないから。
 誰か、誰か。わたしをあの人に触れさせて。

 愛しい人。
 やっとひとつになれるのね。
 あなたの肉体は滅んでしまったけれど・・・
 これで私はあなたの魂とひとつになれるの。
 さあ、わたしの胸で抱いてあげる。
 
 愛しい人。
 わたしとあなたの魂は常にひとつ。
 いつまでもいつまでも。
 あなたがわたしを知らなくても。