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<ご案内>
創作系SNS(cris)内■創作者の集い■コミュ開催企画
【恋愛&ファンタジーで5の台詞】
1:二人、相容れない種族でもお前はお前だ。何も変わらないよ。
2:お前が行きたい道を進めばいい。私は必ず側で守るよ。
3:神と触れ合う事が我が野望。神は私を愛してくれるだろうか?
4:あなたが何者でもいい、私はあなたを愛しています。
5:僕の特別なチカラ、君の望むままに。僕は君のモノだ。
企画用短編8(恋愛&ファンタジーで5の台詞)
■使用台詞
4:あなたが何者でもいい、私はあなたを愛しています。
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『 神愛なる者 』
一人で過ごしている時。
時々感じる温かい気配。
「誰?」
今は一人で薬草を採取する為に山の中に身を置いている。
また感じた”いつもの”気配に気づいて声をかけてみた。
気配を感じはじめてから一年後のことだった。
「ずっと私を見守ってくれているのは誰?」
その気配は知っている者ではなく、姿も声もわからない。
ただ、ただ、感じる温かな気配のみが確かにあった。
「私が感じられるのはあなたの優しく、温かい気配だけ」
山の中はシーンと静まり返っている。
自分以外の生物が動く気配も無いのに、確かに此処にいるのだ。
背の高い草をかきわけて、奥へ奥へ進んでいく。
今日は、感じている気配がいつもよりわずかに強いのだ。
直感的にその気配を持つ主は山の中にいるのだと確信していた。
一目でいいから会いたい。
その思いが自分を包み込みこみ、その思いに従って歩を進める。
周囲がすっかりと闇に囲まれた頃、辿りついたのは大きな岩山の前。
シンと静まり返る暗闇の中でも、不思議と恐怖は無い。
それは今までよりもずっと強く、あの気配を近くに感じていたからだ。
「お願いです。一度で良いのであなたに会いたい!」
両膝をついて、岩山を見上げて声の限り叫ぶ。
−カラッー
岩山の頂上から小さな石が転げ落ちた。
反射的に顔を上げて、岩山の頂上に視線を向けた。
まん丸で大きな満月を背にした何者かが自分を見つめていた。
「あなたなのですか?いつも見守ってくれていたのは?」
明るい満月を背にしている為かはっきりと姿を確認する事ができない。
月に映し出されたシルエットは異形な生物だった。
だが、それを醜いとも恐ろしいとも感じない。
「あなたが何者でもいい、私はあなたを愛しています。
・・・あなたが私を愛してくれているように」
岩山の下に膝をつく異形の存在。
世の中で自分の存在を知っている者は誰も居なかったのだ。
確かに存在するのに、その存在に気づいてくれる者がいない。
その空しさを抱えながら生きてきた。
初めて自分を見守ってくれる存在に気づいた時、狂喜した。
「こんな私を愛してくれてありがとう」
満月の光に照らし出された姿は真っ黒な羽を生やしていた。
かつては神に寵愛され、その愛を裏切った存在。
追放された者は存在そのものをすべてのものから拒否された。
神からの消える事のない呪いを受けながら、決して死ぬ事もできない身。
誰でもいい、誰かに愛されたいと強く願っていた。
自分をかつて愛した神を恨めしく思いながらも、その愛の深さを知った。
こんなに誰かを欲したのは初めてだった。
ー神は私をこのような気持ちで愛してくれていたのだ。
そう、気づいた時。
目の前に現れたのはーーーーーーーー
「ああ・・・あなたは!」
止まりかけていた涙が再び頬を濡らした。
涙が全身を清めていくように真っ黒な羽が本来の色に戻っていた。
end |
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