とても幸せです(2008年6月) 水天宮拓仄


斜め前を歩く後ろ姿。

歩く度にゆれるブラウンの髪は三ツ編みが綺麗に結われている。

キリリと伸びた背筋に、綺麗な目鼻立ちは一見冷たさを感じた。

時々見せる優しさに胸をときめかせ、妹のように想われている事に涙している。

「あっ」

躓いて地面に膝をつく。

彼の背を追い続けてきて、今は共に旅をするようになった。

いつでも守ってくれている人。

守られているばかりなのは本意ではない・・・でも、少しだけ甘えさせて下さい。

「マリン!大丈夫か?余所見などしているからだ」

呆れた表情を見せながらも優しい眼差しで手を差し伸べてくれる貴方がいる。

「ありがとうございます」

私はとても幸せです。