尊い思い出(2008年8月) 水天宮拓仄


あの子はどこにいるの?

親兄弟からも引き離されて、独り生きているはずの子。

善悪を覚える前に追われた身。

感情を覚える前に捨てられた悲運の子。

浅黒い肌は畏怖の象徴とされ、無垢な心が反映されたかのような

金色の髪は何よりも美しかった事を私は覚えている。

世界中の誰もが恐れた子。

私は貴方を捜し求めている、もう二度と離れ離れにならないように。

遠い遠い尊い思い出を貴方に伝えたい。

どうか、私の元へ・・・・・・・。